他のテクニシャンが作ったクラウンに調和させる

よく見ると左二番は実は3番犬歯であり、強引な2番形態のクラウンがセット
補綴前は恐らくかなり乱れたアーチ、水平垂直面も乱れていたこと
前テクニシャンの力任せ強引に製作したクラウンを見ると苦悩が伝わります。


3〜3は14~5年前のオルセラです、30代女性!もっと若かったららスイマセン
上下計12本補綴されており、どこのシステムかは謎です??エンプレスかな??
今回は左一本だけやり直しです!

第一印象はアレ??レジン冠かな〜〜?で
『もう少し、、、、、できないものか』でしたが、10年以上も経ち劣化もし
まだテクニック的にもあまり情報が無く自分も試行錯誤していた時期ですね。

当人も当時お金がなくローンを組んで美容〇〇歯科でかなりの金額で治したと語り、
『そうなんですか!すごく綺麗です!!素敵ですね〜〜と』場を盛り下げないように、
なんなら場を盛り上げようか!ぐらいの気持ちは歯科技工士が立ち合う
場面でとても大切です、プロ目線はどうでもいいです。

パッと見てA2のストレートで あまり深みを出さず
『レジンのような感じに盛ればいい感じだ!!』で即終了、この勝負勝ちだなと
ナメてたが、他のテクニシャンが作ったクラウンに色形機能共に調和させる
この種の仕事は実はとても多くこれが意外と地味に難しく、話題にすらならない
末端現場感ハンパないです。


裏からです、一貫してこのようなフレームデザインです、個人的に明度のコントロールの自由度が高いと感じています、母材より飛び出した
ポーセレン部分(セラム)が欠けてます、歯科医師はポイントの選択と回転数そしてポイントを当てる方向などの知識に乏しく
初心者テクニシャンのようなミスをたまに見受け、雑な咬合調整など、隣で見ていると冷や汗と全身の震え
滝汗が止まりません助けて〜!

シングルセントラル今回の様な場合でも
指示書にセット時間まで明記してあると、その日時には生きた心地がしません!!
そんな中、セット時に近心隅角がチップして帰ってきました、色、形は合格です。

口腔内微調整、前方滑走、前歯11でガイドとなっており
右オルセラ1番は長年の滑走で切縁はペラって薄々でしたが、
左は気持ち厚めに制作したものの、調整時チップ。

またセット時に『歯が気持ち長く感じられた』とのこと、
この長さや歯軸が曲がって見えたりの原因は、水平面の基準が曖昧なことです
正中をまたぐ症例は1本でも必ず、割り箸や竹串などでホリゾンタルラインを
確認できるようにしておくことです。

今回は第一印象でナメてしまい、ホリゾンタルバーは端折ってしまいました
猛烈反省、しかしこの部分は本来歯科医師が理解し指示していく部分ですが、
なんのことだかよくわからない??模型丸投げ歯科医師も多く
無神経な再生や修正に技工士サイドは注意しなくてはいけません。
少々長く感じたのは、それが原因です、末端現場臨床からは以上です☆!




近心エッジがチェアサイドでほぼほぼ、すっ飛んでます!!この左右の2番の切縁位置や歯頸部の位置は
中切歯中央あたりから遠心に流れるラインや形をアレンジする重要な要素基準となります、現場臨床で全くの
シンメトリーコピーは少なく歯冠中央部から遠心部分はアレンジが必要です。
しっかりとホリゾンタルバー(竹串使ってます)で位置を確認しましょう!

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